言の葉種 1

・小人閑居して不善を為す

「徳のないヤツは暇になると碌な事をしない」という意味だと解釈されていることが多いし私もそう思ってきたけど、本来はちょっと意味が違うらしい。原典(四書「大學」)では「閑居」ではなく「閒居」(門がまえに月)と記されている。よって「かんきょ」は「ヒマしている」ではなく「同志(同門)の者と離れている」という意味なのだという。そしてその前後の文章を踏まえると、この慣用句は「人徳の劣る者はたとえ同志であってもその人の居ないところでは陰口など(不善)をするものだ」というのが正確な意味なのだという解説があった。なるほどと思った。けれど私は今後この慣用句の解釈や使い方を改めるべきとまでは思わない。これからも巷間の使い方でいい。けれどこういう知識はあったほうがいいとも考える。それが”歴史に学ぶ”ということの一つである、と閑居する小人は思うのです。

・間違え

私のストレスの一因。「間違ってしまいました」ということを「間違えました」と言うのは通常。けれど「今言ったことは間違いです」を「今言ったことは間違えです」と言われると「何だコイツ?」と瞬間、思う。が、SNSとかではこれがやたらと多い。若い人?と思えばどう考えても同年代だろうという人がそう書いていたり、どうかするとマスコミが「そういった間違えを犯している」などと書いている始末。どうも口語を文章にするときに日本語を上手く「活用」できない人が其処此処にいるようだ。言葉は生き物であり変わりゆくもの。それは分かっている。けれど私は「ら抜き言葉」以上に”違和感”がある。どうしてもそれを払拭することが出来ない。今日もまた画面の前で悶絶・・・。

・スマホ

スマートフォンを略すとスマホになる・・・のか?。スマート”ホン”なら”スマホ”だろうけど”フォン”なら”スマフ”じゃねぇの?って10年以上思ってるバカがここで文書を書いています。それはそれとして、何がスマートなんだろう?機能?形状?使い方?PCよりスペック低くて胸ポケットをビロビロにさせるモノがスマートだとは思えないのだが・・・それに老眼の敵。機動性は確かに優れているから自分も使ってはいるけれどPCほどのめり込めない。通信だけではなく認証や決済などで社会基盤の中心になりつつあることに私は若干の危機感すら覚えている。だけど、便利なんだよねぇ・・・。

 

こんな風に、主に「言葉」を切っ掛けにした短文雑感を書いていきます。

ぶっちゃけ、年寄りの愚痴。

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