昔から特別に器用でもなく、さりとて困るほどの不器用でもなく、創造性には乏しく、されど組立や修理には聡い。整備工だった親父の影響です、多分。
今でも、棚や柵を自作することはあまりないが、自宅周りのちょっとした補修や機械の修理なんかは自分でやる。
もちろん、資格が必要な作業や修理はやらない。取説などで「禁止」されてることもやらない。
でも小家電とかの調子がおかしくなれば、取りあえず復元できるところまで部品を外して原因を調べる。「直れば儲けもの」のときは徹底的にバラす。そして部品を変えたりして組み直す。保証外上等!
好きなんです、こういう作業。
だから我が家には何種類ものドライバーやらレンチやらペンチやらがある。工具箱パンパン!。
ただ最近は昔ほど力が入らなくなってきていて、ドライバーとかレンチの「押す」「回す」動作が怪しくなってきた。ちょっと固いネジなんかに遭遇するとネジ頭をなめる(潰す)ことも多くなった。そもそもドライバーを回すことに腕が疲れるようになってきた。けれど好きなことは簡単にはやめられない。
そこで「電動工具」を使い始めた。
楽! 初めて使ったときは感動したよ。某大手家具店で買ったカラーボックスの組立も、今までの同様のものの半分(大袈裟でなく)の時間でできた。音はうるさいけど…。
で、そのときは「もう手回しの工具は要らんな」とか思ったけど、使い続けているうちに電動工具も万能じゃないと気づき始めた。
取付始めにキチンとネジを立てないと斜めで回り続けてネジ山・ネジ穴をダメにする。
ネジを立てるために指で持ちながら回すと勢いがありすぎて持ってる指を怪我する。
手や指を保護するために軍手をはく(つける)と繊維を巻き込んでしまうことがある。
音がうるさい。
手回しでは無意識にやっていることだけど、トルク(回す力、威力)の段階的な微調整ができないのが多いんだよね、電動工具って。業務用とかではそれに対応したものもあるかもしれないけど、D.I.Y(Do it yourself:日曜大工)レベルで私はそこまでこだわれないし…。
まぁ、そういうものだからって気をつけて使っていれば慣れるんだろう。音はうるさいけど。
ネガティヴなことを書いたが「楽!」なことは間違いない。
なんやかや言って私はインパクトドライバー(電動ネジ回し)を家電用(小)と木工用(中)の二種類持っている。先端はアタッチメント式なのでネジの大きさや種類(六角やボックスなど)に合わせて工具を付け替えるだけ。昔のように大きさや規格の違うものを何本も持つ必要はない。「締める・外す」ならこれに勝るものはない。
ただし、微細な工程や調整を必要とするときは手回しを使う。これは当然。
結局は場合によっての使い分け。これは「道具」全般に言えることだよね。それさえ間違わなければ「楽!」。
音はうるさいけど…。
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