「Dr. STONE」という冒険科学マンガ(いつの時代の言い回しだ)が好きだ。
あらすじとかは省くけれど、要は「石器時代に現代人が放り出された状況で科学の知識を駆使して生き残り、現代文明を再構築することはできるか」というのが作品の主題である。
主人公は研究者並の科学知識(特に化学と物理、そして数学)を持ち、なおかつ一般教養にも長けた高校生である(物語開始時)。チートである。まぁ、それはアリということで。
主人公は”今そこにある原始の素材”で”必要とする現代の物”を作っていく。始めに手順(ロードマップ)をイメージする。ただそれはあくまでも理論上の行程であって実際できるかどうかは主人公の言葉を借りれば「やってみなくちゃ分からねぇ」。幾度も試行錯誤(トライ&エラー)を繰り返してようやく”成功”に辿り着く。あとはその過程を地道に踏襲すれば主人公に限らず誰でも成功する。この再現性が”科学であること”の一つだと主人公は言う。そしてそれに触発された”石器時代人”の若者はこう叫ぶ。「科学!マジやべぇー!」
絵柄の好き嫌いはあるかもしれないけど、「Dr. STONE」面白いよ。(私は単行本派。)
Dr.STONE 2 (ジャンプコミックス) [ Boichi ]
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話しの枕が長くなった。
これまでお手伝い程度で関わってきた”家庭菜園”を今年から主体的に始めた。理由は幾つかあるが一番は「好きなときに好きなだけ枝豆が食いたい!」という欲望。まぁ、所詮そんな動機ですわ。
やるからには成功させたい。じゃあ具体的にどうなれば成功なのか?。作物なら収量が多くて美味いものを育てること、これに尽きるだろう。だが実地の経験は微々たるものだから雪解け後のでこぼこの畑を前にして思った。
「何からやれば良い?」
そこで、今までの手伝いの経験と記憶をおさらいして、ネットとか参照して、近所のオバさんやオジさんに聞いたりして、とにかく”枝豆の収穫までに必要な情報”をかき集めたよ。畑の起こし方、肥料の種類とやり方、種の種類、病気や害虫のこと、などなど。
そうしていくうちに時期毎にすべき作業が朧気に浮かんできた。「先ずこれをやって、次にこれをすればこうなるからこれを手当てする。」みたいな手順が出来上がっていった。けど、根拠はあるけどあくまでイメージ。経験豊かな隣のオジさんがやれば上手くいくだろうけど素人に毛が生えた(抜けたではない・・・)程度の私ならどうなるか判らない。
「失敗して当たり前!」そう腹を括った春のある日、私は久しぶりに鍬を持って畑に入った。すると・・・。
「もう畑起こすのかい?早くないかい?」
たまたまタイヤ交換をしていた近所のオジさんに声をかけられた。なんでも、未だ土が冷えているから肥料の回り(効き目)が良くないし、種を蒔いても芽は出ないからもうちょっと気温が上がってからでも遅くないとのこと。なるほど、ちょっと気が急いたかな?でも、やろうとしていることは間違いないって教えて頂けたので、自信になったよ。
始まりからコケたけど目指している方向は合っている。とりあえず今できることを順番に、ということでその日は鍬入れではなくチラホラ覗く雑草を取ろうと決めた。なぁに、半時間くらいで終わるだろう・・・
・・・二時間かかった。
~つづく (と思う)
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